近況報告
2月26日
薪窯を 開ければまたも ひどいこと
仲良くなるな 板と作品
先週焚いた窯を開けたら予想以上にひどいことになっていた。
焼けてはいるが棚板に釉薬が流れて張り付いてしまったものが10点以上、軽く張り付いたものや取り出そうとしてもはがれず、棚板ごと出さなければいけないものなど・・・
もちろん責任は手を抜いた自分。
後始末も全部自分、コレも遊びですとかっこよく言ってしまえるほどいい天気ではなかった。
曇り空、寒い風の吹く中での後始末はちっとも楽しくない。
べったりと釉薬が流れてしっかり張り付いた作品。
こうだいが無くて下のほうまで釉薬がかけてあるものは道具土で台を作って乗せるのが基本だが手を抜くとこうなる。
思った以上に釉薬が流れたのは温度のせいだけでもない。
成型した土が釉薬を溶かしやすい土だったせいもあるようだ。
こんなふうにひっついてしまうのはもちろん窯に詰めるときのミス。
棚板に張り付いた作品を棚板からはずせばごらんのとおり作品の底の部分が欠けて持ってかれてしまう。
基本は守りましょうと教えてくれる・・・がナマカワをしたいという誘惑に負けることがたびたび、同じ失敗を繰り返す。
結局、後始末が大変だし作品は底の部分が欠けたものになるしでいいことは一つもないのだ。
水を付けながらカーボランダムの砥石でゴリゴリと削って修正するが底の欠けはどうしても残ってしまう。
ダイヤモンドツールも使用して細かいところを丸めてとりあえず使える程度にはするのである。
ところで、陶芸というやつは楽しんだあとには作品が残る。コレが一番厄介なのだ。
考えても見て欲しい、窯を焚くたびに何十個もの器などが出来てしまう。
世間の人が喜んで持って帰ってくれれば工房も少しはすっきりとするがレベルの低い私の作品群はいつまで経っても貰い手がなくて工房に居座っている。
このテーブルの足の部分だけのものは20年近く前、川原に投棄されていたものを拾ってきたものだが、実に便利で使いやすい。
とても軽くて移動が楽で丈夫、屋外にほうりっぱなしだが耐えている。
今までは赤のペンキが塗ってあったがはがれ始めたので作業終了後にお化粧。
今度は銀色、最近なんでも銀色に塗ってしまうがそれは手持ちのペンキがそれしかないから(^^;
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