近況報告





1月6日

ゆったりと 時が流れる 窯の前

一人焚く火に 語りかけたり


猫に正月は無い。

自由な時間と暖かな陽だまりがあればこの『ホタテ』はそれ以上を望まないようだ。








2日の日に小雨の中で八輪窯を焚いた。
3日に外蓋を外してみると嫌な予感、2重にした内蓋に窯しずくがたれてひどく溶けている。
外側の内蓋をはずし、中のうち蓋をはずそうとするとビクともしない。よく見ると蓋の外周が窯本体に完全に溶着している。
全周にわたって完全に。たたいてもこじっても何ともならない。








かくなる上は・・、マイナスドライバーで本体と蓋の隙間を崩すようにつついて強引に外した、と言うか・・壊れた。

窯の本体上部の耐火断熱レンガがごっそりとはがれてしまった。窯の中にはレンガの破片にまみれた友人の作品が、??合体している!








ウム、なかなかのオブジェだな・・きっと凡人には理解できないだろう。題名は・・『やけくそ』とでもつけとくか。
しかし私は凡人だし知人も凡人で彼はぐい飲みを作ったのであってオブジェの作家ではない。

バキッ!とはがして並べてみればまあいい焼き上がりだ。
砥石に水をつけてこすればどうと言うこと無いだろう。








外蓋の内側には、自然釉が焼きついて一部が窯しずくとなって内蓋の上に落ちる。そのしずくがB6の耐火断熱レンガをイトも簡単に侵食してしまう。
木炭で焼く八輪窯は他の陶芸窯では考えられないような過酷な条件で使用されていることが分かっていただけるだろうか。

窯の修理は日常的になっている。








3日の昼から薪窯を焚き始めた。
5月に2回温度が上がらず、途中で断念しているので今回はプレッシャーと言うか、また失敗するんじゃないかという不安に駆られながらの窯焚きであった。
夜の11時頃にはおよそ900度、オイルバーナーに切り替えて睡眠時間を確保。
しかしバーナーが小さいので温度を上げるよりキープしておくのが目的なのだ。

そして朝方から薪で本格的に攻め焚きに入る。
なんだかんだと工夫しながら何とか夜の8時近くには目標のオルトコーンの9番(1285度目安)を倒すことが出来た。
食事をして風呂に入る。

満足感に浸りながらお湯につかる・・・なんか、??一年の仕事をやり終えた大晦日の気分?だなあ〜





1月1日

なんだかんだとやってるうちに平成19年になってしまった。
昨年を振り返ってみれば、一昨年とかわらぬような中身。非日常を過ごすための工房が『日常』のようになってしまいこれではイカンと考え始めた。

年を取ると体力よりも精神力の衰退が激しい。新しいことにチャレンジする気力も意気込みもなくなってしまう。

自分でハッパをかけながらあたらしい、おもしろそうな事を見つけて取り組みたいなあ。


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