近況報告
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12月21日
窓の外 雪かと思う 霜の朝
ぴしりと冷えて 冬も本番
土曜の朝はよく冷えた。
金曜の夜の星空が明日の冷え込みを暗示するかのようだったが、朝、窓の外を見たときは夜中に雪でもちらついたのかなと思うほどの霜、たまり水には氷が張り畑には三センチほどの霜柱が立っていた。
いよいよ「冬」だなあと実感した。
杉林の中にある冬イチゴも赤い実をつけ始めている。
しかしつまんでみるとまだ酸味が多い。
一番映えるのは雪に半分埋もれた中で真っ白の雪の中に顔を出す時かな。
そのころの味は、酸味はなくなり色もほんとの真っ赤な色になる。
やっと難物の丸太退治が終わった。
ほぼ一年かかってしまった。いかにサボっていたか、腐りかけてザクザクになってしまったものもあったがそれらは今風呂の燃料になっている。
斧は二回もクサビが飛んでしまいゆるゆるに成ってきたので鉄の部分に入り込んでいる4センチほどを切り取り新たに斧をすげかえてクサビを打ち直し。
あれこれとメンテナンスも大変である。
工房の出入り口は猫のおやすみどころになっている。
玄関近くの板壁は猫の爪とぎ場となっておりそこらじゅうに引っ掻いた跡がある。
大あくびをしているのはお向かいの飼い猫「ほたて」、白い、無念無想の境地の猫は最近まで野良猫だったが今はお向かいの居候になっている。
久しぶりにやってきたKさんがやっているのは、散歩でひろって来た分厚くさびがこびりついた馬の古い蹄鉄の錆落とし。
幸運を呼び寄せるおまじないに宝くじと一緒において置くそうだ。
錆は一ミリ以上の厚さでこびりついているのでまずハンマーでたたいてはがして黒っぽい生地が出てきたところで鉄のワイヤーブラシで磨きをかける。そのあと仕上げに真鍮のワイヤブラシで磨くとなかなか味のあるアンティークな感じになった。
おまじないの効果があって三億円当たったら半分もらう約束である(^^)
親父の遺したひげ紬の羽織。
身長が155センチしかなかった親父の腕の長さはやはり短くて、比較的小柄な私が着てもツンツルテン。
そこで折り込まれている部分を出して長くしてみることにした。
ぶっつけ本番、スケッチをしながら片袖のみ分解、試行錯誤で2.5センチ長くして縫いつけ。
今度は反対の袖を・・・テナ具合でやってみたら何とかなるもんですな。
そこでもう一枚有った羽織も片袖ずつ長くしたがこれは折り込み部分が短くて1センチしか出せなかった。
少しずつ仕立て師に変身中です。
工房から歩いて5分ほどのところに陶芸教室がある。
小さなログハウスでやっている。
会員さんは少ないがあまり儲ける気もなく陶芸が出来る環境にいられるだけで満足している若い陶芸家が先生。
今の望みは小さな薪窯がほしいといっていた。
週の半ば、休みが取れていたので名古屋市内の古い町並みや商店街を歩いてみた。
和服仕立ての看板があったので一段と狭い路地を入っていくと古い長屋の一角にその店があった。
新聞をコピーしたものが張ってあったので読んでみると若い男性の仕立て師さんのようだ。ガラス窓から覗いてみたら仕立てをして見えたので、「冷やかしですが良いですか?」と声をかけ入り込んで一時間以上話し込んでしまった」
話し上手でとても感じのいい仕立て師さん、さまざまな計画を着々と実行中のようであった。
仕立て屋さんのホームページ
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