近況報告







12月14日

暖かな 日差しうれしい 冬の昼

いすに腰掛け ただお茶を飲む

工房から10分ほど歩いたところに「両が池」と言う池がある。
散策路があり、時おりさんぽをする。秋中ごろは紅葉の散歩道だがさすがにこの季節になると落ち葉で道が埋まってしまう。
この道を歩いていて、人と出会ったことがない。
税金で作られたこの散策路も地元の人にはほとんど使われていないようだ。



半年放置してあった窯を、やっと改修工事をする気になった。
材料はいくらでもある。工房の物置(工房自体が物置に近いが)には耐火煉瓦の予備が100個近く置いて有ったり、17〜8年前にひろってきた20キロの粘土のブロックが積まれていたりするし、トイレの横には買い置きの耐火断熱レンガが60以上有ったりする。
ほかにも写真には写っていないがセラミックファイバーのロールがほぼ新品で残っている。陶芸をやめるまでに使いきれるだろうか。



戦いすんで日が暮れて・・・。

窯の中に体をねじ込むのは結構大変である。
ほぼ60センチ角、高さ1.2メートルの中にこの入り口から入るのは結構難しいのだ。
変な格好で入ろうとすると足がつったりしてしまう。
夕暮れ近く、今日の作業を終わることにした。中でレンガを削ったり切ったりするので着ているものや顔、頭まで白くなってしまう。
中腰で腰は痛くなるし・・・。

すぐ風呂に入って腰を伸ばし顔や頭を洗ってゆったり・・結構幸せな気分。





工房での雑用は山ほどある。
排水路の掃除や草刈、樹木の伐採もその内のひとつ。
年毎に大きくなる樹木の生長をとめることは出来ないので間引きをすることになる。
今年も金木犀の木を2本切り倒すことにした。
太い部分は輪切りにして燃料に、枝葉はシュレッダーで堆肥にとなる。
そういえば先日シュレッダーの中に小石が入り刃をひどくいためてしまった。
また外して研ぎなおししなければいけない。時間がかかるだろうなあ。







この貧弱な竹箒、もちろん自家製。
工房に来る途中の竹やぶで、切り倒されて放置されている竹の枝と細い竹の先端部分を拾ってきてごそごそと作ったものである。

工房には、竹箒は買ったものが置いてある。これは自宅の狭い庭で使うもので、狭い部分や芝生にからまったごみなどをかき出すために先端部分を切って硬めにしてある。
持ち帰って使ってみたがすこぶる快調であった。

後日ホームセンターに行ったとき、竹箒がおいてあったので何気なく値段を見たら99円。

輸入物だろうが安すぎる。日本の竹林が荒廃するのも当然だな。




工事後の薪窯。
内部のひび割れた隙間を埋めてレンガの一部を張り替えた。
内容量も約20リットルほど縮小。床部分のレンガも少し構造を変えて隙間を調節できるようにした。
何度も温度が上がらずに失敗が続いているがこれで何とか温度が上がるように戻ってくれることを期待したい。


また、着物をばらした。
今回は結城紬で「いざり機」(いざりばた)という手織りの織機で織ったもの。
ほどいてみると結構あちこちが傷んでいた。

「かけはぎ」という技法がある。
小さな穴が開いた部分を直す方法で、着物の見えない部分の繊維をほどいてその繊維で一針、一針穴の部分に、元の生地と同じように生地を織り上げてゆくのである。
大変な手間と技術を要する。素人が挑戦するべきではないな・・・ウム〜〜・・

私の性格は、「やってはいけないよ」と言われていることをやりたくなる性格、今回も紬の袷の着物を丸洗いしてしまった。
もちろんかなり古くて押入れくさいニオイがする、そのままではとても使えないようなものである。
例によって風呂の残り湯で食器用洗剤を使用して押し洗い。しかも、とどめに、絹や、色物には使ってはいけない漂白剤を、薄めにして短時間浸けてにおい抜き。
。型を整えて干しておいたが袷なのでなかなか乾かない。
帰りぎわも下のほうが濡れていたが、やもうえず取り込んで部屋の中につるしておく羽目になった。



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