近況報告
10月12日
台風の 爪あともなし 秋の空
身をすくませる 夕暮れの風
金木犀はまだほとんどがツボミの状態だが、枝の一部だけが咲いていたりする。
風に乗って時折香りが流れてくる。
むせ返るような状態より風情が感じられる。
日曜の朝、例によってカメラ片手にふらりと歩く。
畑に目をやれば根気よく畑の小石を取り出して隅に集めてある。こうしたこまめな努力が畑をだんだん良くしていくのだろう。
その一方で雑に植えられた大豆の畑。ホントは丁寧に撒いたのだがカラスにやられたのだろうか?そうも思えない感じだった。
そして畑の向こうの草地は耕作放棄されたところ。
金が儲からないとこうなっていってしまうのか。
近くの畑で珍しい物を発見、濃い紫色の唐辛子?はじめてみる作物だ。
小さな花はなすびの花を小さくして紫を濃くしたような花だった。
あとから調べてみよう。
月曜日は八輪窯を焚きながら和裁?どちらかといえば洋裁、まあ和洋混裁をやっていた。
シルクウールの反物で野袴のようなものを作ろうと悪戦苦闘。
大きな穴が開いて使えなくなった作務衣のズボンを解体して型紙がわりに参考にして我流でアレンジ、果たして使用可能なものができるかどうか・・・
工房でも紙パックは捨てたりせずに解体して保存している。
この紙パックを広げるたびに先ほど死んだ母を思い出す。
亡くなる半年ほど前、母の部屋のテーブルの上におかしな形に切り開かれた紙パックがおいてあった。
『広げようと思ったけど、どうやって切ったらいいのか分からんようになってしまった、情けない・・・』と言って実に情けなそうな表情をしていた。フォローのしようがなかった。
年をとるという事はそういうことなんだ。
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