近況報告







3月28日

窯焚きの 支度を終えて 明日を待つ

期待と不安 いつも抱きつつ



土曜の朝は窯に火を入れるので身を清めて精進料理、
いや私はそんな信心深い人では断じてない。
昨夜などは面倒などで風呂も沸かさなかったぐらいだ。
この朝食は『手抜き料理』と言う。
昨夜の残りご飯を水で洗って3倍くらいの水をいれストーブにかけてほっておき、適度に柔らかくなったらニンジンとキャベツの切れ端を細かく切ってほり込んで完成。
塩さえも入っていない。
皿の上には昨年漬けた『桃の梅干』と紫蘇。
工房で食べるこんな朝ごはんは、結構おいしいのだ。『桃の梅干』もカリカリとしてうまい。


土曜の朝は冷え込んで久しぶりに氷が張った。車のフロントには霜が凍りついていたが風がないので寒くはない。
例によってカメラをぶら下げ朝の散歩。犬を連れて歩いている人はいるが男一人でぶらぶらしてるやつなんていない。
怪しまれるかも知れないがもう何十回と歩いているので多分大丈夫だろう。
途中アーティチョークの大きな株が何本もあるお宅がある。
多年草らしくもう10年近く見ている。大きな茶碗くらいのつぼみがいくつもつくのだがあれは高級食材らしい。
知り合いの人がデパ地下で2000¥で売っていたと教えてくれた。おいしいの?



窯はあせらずのんびりと焚かないといけない。
特に焚き始めは急に温度を上げると中で水蒸気爆発が起きてしまう。
なるべく手前のほうで小さな火を焚いてそのままゆっくりと乾かしていく。
時間的にもゆとりがあるのでほかごとをしながら焚くこともできる。

数ヶ月前、キンモクセイの枝を大胆に切ったものがそのままにしてあったのでそれの始末をすることにした。
小さな剪定ばさみで小指くらいより細い枝を切り落としてそれより太いものは燃料にする。窯にも風呂にも使える。
一輪車の向こうに小山になっているものもやや太目の枝を処分したもの。全部で8束の薪になった。



この茶碗(どんぶりみたい(^^;は22日に焼いたもので下手な模様を入れたのでどんぶりになってしまった。
26日に窯から出して棚に重ねておいてあったのだが、窯焚きの準備をしているときに手が当たり4個重ねてあったものが落下、全部割れてしまった。

これらは両親のお骨入りの茶碗。さすがにガクッときた。





炊き始めて10時間ほど、夜の8時ころから灯油バーナーに切り替える。
いきなりではなく、おきが残っているので少しずつ灯油と空気の量を増やしていくのだ。
1時間以上かけて切り替える。一人で焚くときは夜の間はバーナーにまかせて仮眠する。
しかし時々様子を見なくてはいけないので熟睡と言うわけには行かない。




日曜の朝、Kさんがジャガイモ持参で現れた。
以前、窯の焚き口あたりで焼いたジャガイモの味を覚えていたのだ。
焚き口のうえにある銀色の丸いものはアルミホイルで包んだジャガイモである。
それを食べたいがために必死で焚くKさん。

(この写真は「やらせ」です(^^;




予定より4〜5時間早くオルトコーンが倒れてしまった。
一昨年の窯の修理以来2度焚いただけだが、昨年も予想外の速さで温度が上がっているからこれはまぐれとか偶然ではない。
バーナーは温度上昇させる為ではなくほとんど温度の保持に使用しているので正味時間を計算すると16時間。これなら朝早く焚き始めて深夜に焚き終える事が出来そうだ。
新品でキラキラしていた煙突は一度焚けばこのようにくすんでしまう。
そしてゆっくりとさびが進行し始めるのだ。


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